後悔のない現地採用ライフを目指して…現地採用の抱えるリスクと可能な備えについての備忘

筆者は2022年に新卒から約13年勤めた会社を退職し、現在はタイのバンコクで現地採用として働いています。

どうしても海外で働く経験をしてみたかったというのが転職の理由です。

が、その当時すでに30代後半。

万が一転職に失敗した場合、20代とは違ってなかなかリスクもあります。

この記事では、海外居住や現地採用になった場合に考えられるリスクと、その備えについて筆者が調べたことを備忘として書いています。

この記事を読んで、「こういうリスクヘッジもある!」といったご意見などもいただけると、こちらの記事に追加したいなと考えています。

以下の3つのリスクに備えておくことで、比較的安心した現地採用ライフが送れるかなと感じています。

病気・ケガのリスク

現地採用で働く場合「健康である」ということが非常に重要だと思います。

物価が安くて住みやすいというイメージのあるタイですが、バンコクなどで日本語で医療サービスを受ける場合、医療費はかなり高額になります。社会保障も日本ほど充実していませんし、ローカルの安い病院へ行くならタイ語も必要になってきます。

日本からの駐在員の方は、日本で海外旅行保険に加入してこられている方が大半ですが、現地採用は海外旅行保険はありません。

現地採用にとってできる備えは以下のような感じです。

  • 自分で現地(タイ)の医療保険に加入する
  • 福利厚生として医療保険(日本人向け)に加入してくれている法人に勤務する
  • 病気にならないよう、食事、運動など生活に気をつける
  • 貯蓄でまかなう

筆者の勤務している会社は福利厚生として医療保険に加入してくれており、こちらの保険に本当に助けられています。

「健康が大事」といいましたが、これもタイでコロナ感染、歯科治療、子宮筋腫治療など色々な医療費がかかってしまった筆者だからこそ、本当に実感しています。

会社を選ぶ際にも福利厚生として医療保険に加入しているかといった点も確認してみると良いと思います。

働けなくなるリスク

タイは日本と比較して交通事故も多いです。

余談ですが、バンコク中心地ではバイタクと呼ばれるオートバイのタクシーなども利用しないと不便なこともあります。

筆者はできる限り乗らないようにしていますが、つい予定が遅れそうな場合などはバイタクを利用することもあります。事故したら大ケガするだろうなといつも思います。

確率は低いかもしれませんが、万が一、交通事故等で体に障害などが残り働けなくなった場合、退職することになり、働けなくなったら就労ビザも更新できなくなります。

現地の人と結婚でもしていない限り…日本への帰国が余儀なくなります。

働けなくなった場合への備えは以下のとおりです。

  • 海外居住者として国民年金に任意加入し、万が一の場合は障害年金を受け取れるようにしておく
  • 貯蓄する

海外居住になると年金の支払いを辞めてしまう人もいらっしゃいますが、筆者は万が一のために海外居住でも国民年金の支払いをしており、その理由の1つは障害年金の受給条件を満たすようにするためです。

障害基礎年金の受給要件は以下、日本年金機構からの抜粋です。

以下が支給年金額です。

障害等級が1級、2級という要介護状態となった場合に、障害年金が支払われます。

詳細は日本年金機構のWebサイトで確認できます

将来の生活の不安・リスク

30代後半で転職することにしたとき、一番ネックとなったのが将来の生活への漠然とした不安でした。

現地採用となって自由な働き方をしても老後2000万、3000万問題は大丈夫なのか…?

いや、国民年金の積立だけならもっと多く資産を持っていないと行けない気がする…などなどです。

現在筆者は将来の備えとして以下を行っています。

  • 海外居住者として国民年金に任意加入
  • iDeCo積み立てで年金不足分の準備
  • 貯蓄をする

国民年金に任意加入しているとiDeCoの加入も可能となります。

iDeCoについてまとめた記事は以下を参照ください。

タイ現地採用の資産運用について:iDeCoやってみた

iDeCoの口座は海外からも申し込みが可能です。

海外からでもiDeCo口座の申し込みは可能(SBI証券)

年金支払いは何気にお得

将来もらえるのか分からないのに、支払いたくない!と言われる人気のない年金制度ですが、

将来年金制度が破綻するということは、日本の経済も非常によろしくないと考えられるので、個人で民間の保険で備えたりするのも保険金がもらえるのか甚だ怪しいと筆者は思っております。

また、万が一のために働くなった就業不能保障と同時に将来の生活のための年金積立もできるのはなかなか有り難い制度だと思い、筆者は海外居住者でありながら国民年金の支払いを行うことにしました。

海外居住の際に年金を継続するかどうか迷った際に参考となったYoutubeです。

皆さんの参考になれば嬉しいです。