筆者は現在、タイのバンコクで現地採用として働いています。
将来、日本に帰国する可能性もあるため、年金の支払いとiDeCoで積立を行っています。以前、以下の記事で、iDeCoの加入理由や楽天でiDeCo口座を開いたときの流れにについてまとめました。
この記事ではiDeCoの概要や受け取りの際に大事になってくるポイントなどをまとめました。
※2024年1月時点での情報のため、今後変更となる可能性があることご了承ください。
1. iDeCoの基本概要
iDeCoは、将来の老後の資産形成の方法の1つで個人型確定拠出年金と言われています。具体的な受け取り方法にはいくつかの選択肢があり、自分の資産の状況に応じて受け取り方について検討が必要です。
a. 積み立てと運用
iDeCoの特徴は、毎月一定の金額を積み立て、それを運用して資産を築くことです。選択した商品や投資信託によって退職後の資産が形成されます。
b. 引き出しタイミング
通常、iDeCoからの引き出しは60歳以上からが一般的ですが、60歳未満での引き出しも一定の条件下で可能です。例えば、疾病や医師の診断による障害が生じた場合、60歳未満でも引き出しが認められることがあります。が、なかなか引き出しの条件は厳しいため、iDeCoで貯めた資金は60歳まで引き出せないと考えていたほうがよいと思います。
2. iDeCoの受け取り方法
iDeCoの受け取りには主に3つの方法があります。それぞれの特徴やポイントを詳しく解説します。
a. 年金型
年金型は、iDeCoから毎月一定の額を受け取る方法です。安定した収入を得るために適していますが、一度選択すると変更が難しいため、慎重な計画が必要です。年金型の受け取りは年金控除の対象にできます。
b. 一時金型
一時金型は、一度にiDeCo口座に積み立てられた全額を一括で受け取る方法です。将来の大きな出費や投資に活用できる一方で、その額が多いため税金や適切な運用計画が重要です。退職所得控除などを活用して、できるだけ税金がかからない受け取り方をシミュレーションする必要があります。
c. 組み合わせ型
組み合わせ型は、年金型と一時金型を組み合わせて選択する方法です。例えば、一部を一時金として受け取り、残りを年金型で受け取ることができです。
3. iDeCoの注意点
a. リスクの管理
iDeCoは運用により資産を形成しますが、市場変動やリスクがついてきます。元本の保証もありません。リスクヘッジのために、適切な商品の選定やリスク分散が必要です。また、年齢に合わせて積立額、商品の見直しなども適宜必要となります。
b. 税金の計画
iDeCoからの引き出しには税金がかかります。一時金型は一時所得として、年金型も所得税がかかります。ただ、退職所得控除や年金控除などの税控除制度もあり、計画的な税金対策が必要です。自分の受け取り方法などについて、税理士やファイナンシャルプランナーの協力を得ることも検討しましょう。
c. 将来のライフプラン
iDeCoは60歳までの資金拘束があるため、無計画に積み立てていると将来のライフプランに影響を与える可能性もあります。結婚、住宅購入、子育てなどの生活イベントを見据え、そのときに積立計画が必要となります。
まとめ
iDeCoの積立や受け取り方法は慎重な計画が必要です。将来の資産を守り、ライフプランに合った受け取り方法を選択することで、安心して退職後の生活を迎えることができます。また、税制なども将来変わる可能性があるので、適切なアドバイスや情報収集を行いながら、将来に備えていくことが大事です。