【付加年金とは】月400円で将来の年金を増やせるお得な制度

海外で働く日本人の将来の備えについて、日々色々と考えている筆者です。
「年金だけじゃ不安…」そう感じている方に知ってほしいのが、付加年金制度です。

特に自営業やフリーランス、海外で生活していながら国民年金に加入している方には、低コストで老後資金を増やせる非常にお得な制度です。


■ 付加年金とは?国民年金を“ちょい足し”して将来の受給額アップ

付加年金とは、国民年金第1号被保険者が、月額400円の付加保険料を上乗せして支払うことで、将来の年金受給額を増やせる制度です。海外居住で年金を支払っている場合(任意加入被保険)は対象となります。

たとえば、10年間(120か月)付加年金を納めると、

  • 毎年の年金上乗せ額:200円 × 120か月 = 年24,000円 ※200円×納付月数分が上乗せされる!
  • 20年間受給すれば:24,000円 × 20年 = 48万円 ※終身(死ぬまで)もらえる!

支払う総額は、たった4万8000円。老後に10倍返ってくる可能性があります。


■ 付加年金のメリット

  • コスパ最強!月400円で年金増額
  • 長く加入するほど受給額が増える
  • 掛け捨てではないので安心

「どうすれば国民年金の受給額を増やせる?」という疑問を持つ方には、まず検討してほしい選択肢です。


■ 付加年金の加入条件

  • 国民年金の第1号被保険者→海外居住者は任意加入者に該当するため、付加年金加入可能です。
  • 国民年金基金に未加入であること
  • 20歳以上60歳未満

つまり、日本の会社員や公務員など厚生年金に加入している方は対象外。学生やフリーランスなどが主な対象です。


■ 申し込み方法と手続き

  • 市区町村の役所 or 年金事務所で手続き可能
  • 印鑑、本人確認書類、基礎年金番号が必要
  • 手続きはシンプルで10〜15分程度で完了

■ 注意点とデメリット

  • 短期間の加入では元が取れない
  • 厚生年金加入者は利用不可
  • 国民年金基金との併用は不可

年金をもらい始めて2年以上生きれば元が取れる計算になります。つまり、健康に長生きする見込みがあればあるほど、お得になる制度です。


■ 海外居住者はiDeCoとの併用もおすすめ

付加年金は老後資金対策としてコスパは抜群ですが、より安心を得るにはiDeCo(個人型確定拠出年金)との組み合わせが効果的です。老後に複数の収入源があると、精神的な余裕にもつながります。


■ まとめ:月400円で「年金の安心感」を買う

付加年金は「老後資金を少しでも増やしたい」「フリーランスで年金が心配」という方にとって、最も気軽に始められる年金対策です。

少ない負担で、大きな安心。月缶コーヒー2本分で未来の安心が買えるなら、早めにスタートしておいて損はありません。

将来もらえる年金が減るのでは…と心配される方もいますが、筆者はよほど稼いでいない限り年金を払わずに全ての老後の生活費を自分で準備するのもなかなか大変と思っているので、付加年金検討してみてはと思います。