海外旅行保険は入るべき…?クレジットカード付帯で十分?補償内容や金額などを比較してみた

海外旅行保険って入ったほうがいいのかな

海外旅行に行く際に多くの人が考えることだと思います。

この記事では、管理人のこれまで約25カ国旅行した経験と元保険会社の社員として働いてた経験から海外旅行保険に加入するかどうかの判断となるポイントを以下まとめてみました。

あくまで加入するかどうかの判断ポイントで、ゴリゴリ保険をおすすめする記事で無いのでご安心ください。

クレジットカード付きの海外旅行保険で大丈夫?

海外旅行保険が付帯されているクレジットカードがありますが、こちらは使用にあたりまず確認するポイントがあります。

それは、利用付帯自動付帯かということです。これは、保険補償の対象となるかどうかの条件となりますので、非常に重要です。

ここを理解しておかないと補償の対象とならない場合がありますので、必ず自分の持っているカードが2つのうちどちらに当てはまるのか確認しておきましょう。

利用付帯…保険の補償対象となるには該当の旅行代金をそのカードで支払っていることなどの条件がつく

自動付帯…カード会員資格を持っていれば補償対象となる。※保険使用にあたり条件無し

利用付帯については、ホテル代のみの代金支払は対象外などの条件があるので、旅行を申し込む(料金を払う)前に条件を見ておきましょう。

■ワンポイント■ カードによって付帯される旅行保険も色々

カードA…海外旅行保険のみ(利用付帯)

カードB…海外旅行保険・国内旅行保険どちらもあり(国内旅行は自動付帯、海外旅行は利用付帯)

参考までに2023年3月現在の楽天カードの海外旅行傷害保険の補償条件を掲載しています。楽天カード内でもカードの種類によっても利用条件が違っています。※尚、国内旅行保険が付帯されるのはこの中だと楽天プレミアムカードのみです。

楽天カードサイトより抜粋※2023年3月

また、この図だけ見るとクレジットカード付帯の海外旅行保険の補償が十分なのかよく分からない人も多いと思います。

次のパートでは、ネットで加入が可能な海外旅行保険と補償額を比べてみることにしました。

クレジットカードとネット加入の海外旅行保険の補償を比較してみた…

今回は筆者も加入したことのあるネットで加入可能な損保ジャパン社の「新・海外旅行保険【off!】」の補償と楽天カード付帯の海外旅行保険の補償と比較してみました。比較の対象としてバランスプランという保険料・補償のバランスがよいという標準的なプランにて比較しています。

以下はまずそれぞれの補償の項目の案内です。保険会社によって補償の名称が異なることもあります。

主な補償の説明 ※詳しい内容は加入した保険会社のものを確認してください

■傷害死亡・後遺障害…ケガによる死亡・後遺症を補償

■傷害治療費用…ケガの治療費を補償

■疾病治療費用…病気の治療費を補償

■賠償責任保険…他人にケガを追わせたり、他人の物を壊してしまったことで法律上の賠償責任を負ってしまった場合を補償

■携行品損害…身の回りのものが盗まれたり、壊れたりしたときの補償

■救援者費用…旅行中にケガや病気で決められた日数以上入院し、家族がかけつけた場合など渡航費などの費用を補償

■航空機寄託手荷物費用遅延等費用…乗る予定の飛行機の遅延、運休などの場合で宿泊費や交通費を負担したときにその費用を補償

上記の比較内容から、クレジットカードの補償とは別に海外旅行保険を加入をする必要があるかどうか検討する最低限のポイントをまとめてみました。

■傷害(ケガ)治療費・疾病治療費はクレジットカード補償は少なめ。国によって医療費が高額になることもあるので、別途補償を追加しておくと安心感あり。

■救援者費用はクレジットカード補償は少なめ。現地で遭難するなどした際の捜索費用や病院の移送費も補償でき、かけつける家族の渡航費・宿泊費などが高額となるケースもあるので、別途補償を追加しておくと安心感あり。

■携行品費用補償がないカードもあり。現地でスーツケースなどが壊れた場合に購入費用を自己負担してもオッケーかどうか考える。

■航空機寄託手荷物遅延等費用は、飛行機に預けた手荷物が空港で出てこず、急遽必要なものを現地で購入する場合の費用(衣服、シャンプーなど)を補償する。こういったときも自己負担でオッケーと思えれば追加する必要はない。

■賠償責任については自動車保険・火災保険の特約「個人賠償責任保険」で既に加入している人も多く、一般的に海外も補償されるので一度これらの保険をチェックしてみて欲しい。自動車保険などで付帯が確認できれば追加は不要。

オーダーメイドプランで保険料をおさえつつ補償を充実させよう

ちなみに新・海外旅行保険【Off!】では、セットプランの他に各自お好みで補償を選ぶオーダーメイドプランもあり、クレジットカードの上乗せとしてオーダーメイドで試算することをおすすめしていました。

試しに筆者が行き先ハワイで5日間で、治療費用、携行品損害、救援車費用、航空機寄託手荷物遅延等費用の補償を追加するオーダーメイドプランで試算すると以下のような保険料となりました。

他にも、航空機遅延費用(航空機の欠航・運休などの際にかかった交通費や宿泊費等の費用)などもオプションでありました。※【Off!】のオーダーメイドプランでは追加できず。

補償を別途追加する場合のポイント

■海外旅行保険はオンラインや代理店窓口で加入ができますが、オンラインのほうが断然割安です。補償を追加する場合、保険料にこだわるのであればオンラインをおすすめします。

■海外旅行傷害保険では現地で指定された病院などでのキャッシュレスサービス等もありますが、クレカ付帯の場合は現地で負担し、帰国後精算となるケースが多いようです。

追加で保険に加入した場合は、現地でどのようなサービスが受けられるか軽くでもよいので確認しておきましょう。

実際パニックになってしまったときに、相談できる窓口があるとかなり心強いです。

保険会社によっては、歯科治療、弁護士費用などの補償がある海外旅行保険もあります。自分のニーズにあった会社を探してみて、補償を追加してみるのがよいと思います。

以上、海外旅行保険のポイントとなります。海外に行くときはどうしても日本にいるときよりもリスクが高くなるので、是非安心できる補償で旅行に行ってほしいと思います。